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2025/04/14 11:39
〜特上ヌメ革節目模様とは〜

節目模様とは、 動物のよく動く部分にできたシワの模様のことです。
この美しい模様が竹の節目のように見えることから節目模様と名付けられました。
革軸ペンや硬度表示窓付き芯ケースのように、加工後もしっかり模様が残る革は、実はとても珍しいんです。
そもそも、この節目模様が出ている革の部分自体がごくわずか。
つまり——希少性の塊。
そんな革と出会えたこと自体が、もう運命のようなものでした。
特徴1 とにかく加工が難しい

節模様のある部分は、革の繊維の流れが複雑なため、巻いて縫い合わせるのが本当に難しいんです。
均一な革では通用する技術も、この革では通用しない。
職人の“勘”と“手の感覚”が問われる、まさに腕の見せどころ。
長年革と向き合ってきた職人でも、「きれいに仕上げるのは難しい」と言うほどです。
特徴2 自然の彫刻

この模様は、ただのシワじゃありません。
それはまさに——動物が生きてきた証。
どんな環境で動いてきたのか、どんなふうに暮らしてきたのか。
その“物語”が、この模様に刻まれているんです。
私はこの革を初めて見たとき、
その自然が描いた美しさに、思わず息を呑みました。
「これはペンにしたい」
そう、心から思ったんです。
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節目模様のヌメ革は、これまでのヌメ革とはまた違う表情を見せてくれます。
使い込むほどに、自分だけの経年変化が浮かび上がり、きっと愛着も深まっていくはずです。
ご自身用にも、大切な方への贈り物にも。
心に残る一本になると思います。