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2024/10/31 15:52

初めに

この硬度表示窓付き芯ケースは私が文房具を集めていた頃から「こんな芯ケースがあったらな…」 と思い描いてたものです。

文房具好きの私が設計した、こだわりとロマンの詰まった最高峰の芯ケース。

文房具が好きでたまらない方、 一生モノを探している方に共感していただけたら嬉しいです。


#1 業界初の硬度表示窓

Schicksalの革軸芯ケースの1番のこだわりは、 中に入っている芯の濃さを一目で確認できる硬度表示窓がついていることです。

この硬度表示窓が付いた芯ケースは文房具業界初の試みです。

私と同じく 文房具がとても好きな方には、この構造の魅力を共感していただけるのではないかと思います。

一から形を設計し、 金属工業会社の方々の協力のもと、 何度も会議や試作を繰り返し、ついに文房具好きの理想ロマンこだわ
の詰まった最高峰の芯ケースが完成いたしました。

#2 蓋の構造へのこだわり


硬度表示窓付き芯ケースのメインの部分である蓋。

こちらの蓋部分は最も課題が多かった部品であり、 多くの時間を費やして開発いたしました。

蓋の最も特徴的な点は、 硬度が刻印されている部品が六角形であるということです。

では、なぜ円ではなく 六角形なのでしょうか。

その理由は、 芯を取り出す際に蓋を回転させると、 外側の窓のあるリングが回転し、ズレが生じてしまうためです。

これでは蓋を開けるたびにストレスとなってしまいます。

この問題を解決すべく、 内部は六角形で削り、 外部は回転しないようにロックするための加工を施しております。

六角形にすることで、 硬度の位置が適切に固定され、 見栄えも抜群の仕上がりとなっております。

そして、この蓋にはOリングが2つ搭載されており、 筆箱の中で勝手に開いてしまうことを防いでいます。

また、 沢山の芯ケースに触れた結果、 蓋の回転は2回転が最も上品であり、 蓋を回す時間も楽しむことができる回転数だという結果に至り、 2回転のネジを採用しています。

#3 「F」のこだわり


私が硬度表示窓付き芯ケースを制作するにあたり、 絶対に譲れない要素がありました。

それは 「F」 という硬度の存在です。

私が1番気に入っている硬度、それが 「F」 です。

Fは(FIRM)、つまり しっかりとしたという意味を持ち、 HBとHの中間の硬さの芯です。

HBでは濃い、でもHになると薄い…とお悩みの方には、 Fをおすすめいたします。

最近はお店でもあまり見かけなくなり、 使用する方も少なく、 忘れ去られることの多いFですが、それをあえて取り入れることが私の
こだわりポイントなのです。

#4 フォントへのこだわり


硬度の表示には2B、 B、 HB、 F、 H、 2Hの6つがレーザー刻印されております。
最初は文字が薄くてなかなか見えづらかったのですが、 太くて重厚感のあるセリフ体(ブラケットセリフ)を使用することで最大限
見やすくし、 上品な仕上がりになりました。

#5 デザインへのこだわり


Schicksalの革軸芯ケースでは革の境目を"どう隠すか"ではなく、"どう魅せるか"に着眼しデザインされています。

そこで"貼り合わせ"ではなく"縫い合わせ"にすることにより革軸芯ケースの魅力をさらに引き立たせています。

段差を極限までなくし洗練された縫い目は軸の曲線に沿って縫われており、 熟練の職人が一つ一つ丁寧に手縫いで制作してい
ます。

触れる度、 見る度に職人の技術温かみが感じられるようになっております。

また、 木軸、 革軸、 廃番、 製図、カジュアルなど、 どんな筆箱のテーマにも合わせやすい芯ケースとなっております。

さまざまな芯ケースを研究し、 太すぎず、 長すぎないちょうど良いサイズ感を実現いたしました。

金具の素材は真鍮で、 周りには革が巻かれているため、 真鍮と革の両方の経年変化を楽しむことができます。

日々変化する姿を楽しみながら、 長くご愛用いただける芯ケースとなっております。


最後まで読んでいただきありがとうございました !
Schicksal 革軸ペンのこだわりも紹介しておりますのでご覧いただけたら幸いです↓↓↓